"元グローバル人材(電機メーカ社員)"による中学受験なしの奮闘記

アメリカから2015年春に小1、小3帰国後、公立教育を活用して大学を目指す親子の奮闘記

アメリカの教育標準が変わる

Common Core State Standard(CCSS)というのが導入されつつあります。これは、オバマ政権の意向もあると思うのですが、これまで州ごとにばらばらだった教育標準を全米で統一しようとするものです。カリフォルニアでは従来はカリフォルニアの標準を使い、カリフォルニアの統一テスト(STARTEST)を実施していました。このほど、カリフォルニア州知事が、カリフォルニアの標準を廃止することに署名したということで、2014年春はカリフォルニアの標準に従ったSTARTESTは実施しないものと思われます。

地元の説明会を聞いたところでは、CCSSはより現実世界に密着したものになるとのことでした。例えば、English Artは、よりノンフィクションを重視し、ボキャブラリを重視する、Mathは答えを出すことよりも問題解決の道筋の理解を重視する、というようなことをあげられていました。興味深かったのは、日本のMath教育がパフォーマンスが高い成功例として参考にされているらしいことでした。企業の駐在できており、教育熱心な保護者が多いこともあると思いますが、確かにこちらにいるアジア系の生徒は日本人を含めて算数が得意です。説明会では、日本では問題解決の道筋を教えることを住しており、CCSSもこれを参考にしたというようなことを言っていたことです。中等以下の教育を日本で受け、日本の大学で数学系を専攻した私自身は、問題解決の理解に日米の差があるというよりかは、CCSSが是としていない回答を繰り返し求める努力、すなわち、計算練習の絶対量の差が日米の小中学校レベルの学力差の根本になっているような気がしてならないのですが・・・

水道方式のように数学の抽象的な表現方法の背景を味わいつつ進めることも一考ですが、ある程度数学を楽しむには足腰が必要で、それを鍛えるための計算ドリルをこなすということは必須のような気がします。