"元グローバル人材(電機メーカ社員)"による中学受験なしの奮闘記

アメリカから2015年春に小1、小3帰国後、公立教育を活用して大学を目指す親子の奮闘記

小学校の英語教育 四技能強化などなど狂想曲

米国に5年海外駐在員として滞在して帰国して3年たちました。

中学校や大学では英語の配点を下げて、国語(日本語)の配点を上げるべきだと思いますがどうでしょうか。私の経験でも、帰国子女は、第一言語の習得の確立をまず行い、第二言語を次に確立します。人間の脳は、バイリンガルでも思考言語というのがあります。思考言語での論理的な四技能、中でも読み書きを強化する必要があると思います。本当にバイリンガルを目指すと、どっちつかずになり通常の人は失敗してしまうのです。例えば、年不相応な英語・日本語になり、思考言語力が落ちると数学の知識がINPUTできなくなり悪循環になります。インターナショナルいって途中で失敗、つまり、第一言語は日本語にしたいことに後で気づいて慌てる例もあります。

このところのグローバル人材育成とやらで小学校から英語教育というのはよいと思います。ただし、英語が急速にコモディティ化していることを理解して、第一言語の力を第一に鍛えた余力で行うのであれば。義務教育を受けていれば半数以上が英語で日常会話が出来る時代。海外旅行であれば、すでにGoogle先生が何語にでも翻訳する時代。優秀な人材を輩出するために教育の質を上げて国の力をあげるためにというのであれば、「英語だけ」に力を入れすぎるのは得策ではないと思えます。私も海外で生活したのでわかるのですが第二言語は必要になれば出来るものです。必要ない人ができなくても弊害はないです。今後も英語は必要でない人もいるわけで、英語ができない人は必要ないからその人は英語が出来ないのです。英語を必要としない人への英語の押し付けは戦後普通科教育延長線上のの弊害と無駄な私的および公的な投資にしか見えません。受験の配点が増えているのでそこが問題ではありますが。

最近の国語軽視というか、Japanese Passingな風潮で、海外で生活したグローバルビジネスマンおよび帰国子女の親の視点から、ちょっと心配なので書き込んでみました。