"元グローバル人材(電機メーカ社員)"による中学受験なしの奮闘記

アメリカから2015年春に小1、小3帰国後、公立教育を活用して大学を目指す親子の奮闘記

英検1級やTOEIC950点をとっても話せるようにならない場合がある?

キャッチーですが、半ば本当かもしれません。

英語の達人が書いたと思われる末尾URLの2つの記事には共通点がありそうです。確かに私も渡米三年半、TOEICが高い人が必ずしも話せるとは限らないということを経験してきました。英語を日本でどんなに勉強したとしても、現地で受ける英語の洪水はその10倍の威力をもって襲い掛かってきます。

例えば、財布をなくした場合、警察を回ってレポートを作成してもらう、保険会社や信用調査会社を調べて連絡する、クレジット会社にカードをとめてもらう、などなどを数時間のうちにこなします。知らない単語も出てきますし、対応も臨機応変。泣き言など言っていられません。子供の風邪で病院にいくと、大量に病歴を書かされます。今まで見たことのない単語です。いつからどんな症状で、どんな薬を何時ごろ飲んだか、体温の経過は?などなど。会社の会議でも分からないことをそのままにしておくわけにもいかず、また、何度も会議をとめるわけにも行かず、食いついていくしかありません。

かと思えば、子供の先生から電話がかかってきて、ちょっとこいと。英語で必死で言い訳やこちらの言い分も考えねばなりません。ある日突然、手違いで水道が止められる、何かの間違いであることを電話交渉します。死活問題だから、マネージャまで呼び出して、再発防止の対策まで相談します。トラブルのたびに何らかの語彙が増えていきます。

 

また、子供の学校の宿題を見ていると、自分の言葉の語彙があまりにも偏っていることに気づきます。たとえ、3歳向けの絵本でも、知らない単語が出てくることもあります。生きた英語と、TOEICは違います。英検1級は違うのかもしれませんが、TOEICの935点の私に英検一級合格のために足りないところといえば、恐らくラテン系の語彙になります。タイムはもう少しひっかからずに読めるようになるのかもしれませんが、英検1級に合格するための勉強をしたところで、恐らくテレビドラマをセンテンス単位で精密には聞けるようにはならないと思います。それは、下記の411Schoolでいうと、さらに難しいほうへY軸へ上ろうとして、バランスの悪い和製英語を極めるという道に対応し、いわば墓穴を掘ろうとしているのかもしれません。私にとって大事なのは、タイムをすらすら読めるようになることではなく、ドラマを正確に聞き取る力、会議で自分の専門を外れても耳から素直に英語が入ってくるリスニング力と、スピーキング力です。高校大学レベルのラテン語系の語彙を固める前に、小学校4,5,6年の語彙力強化が先じゃないのか、というのは同感です。英検1級レベルの語彙力増強が無駄というわけではなく、小中学校の語彙を入れて、句動詞の基本をマスターし、発音本である程度発音を矯正し、また、早口のドラマも七、八割がた聴けるようになって、次に、高校、大学レベルの英語の順番でやるべきなんだと思います。

ということで、娘のボキャビル本を買いましたが、私自身のために下記で紹介されている小学校3、4年生のボキャビル本を買いました。200語強2冊なのでささっとやってしまえればと思っています。English Grammer in Useは、英検対策でも、下記URLでも絶賛されていたので、やっておいて間違いはないのだと思い、継続したいと思います。

http://www.the411school.com/the411school-ourgoal4.htm

ネイティブ至上という上から目線の記事ですが、よいことを書いているので見習おうと思います。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110425/219640/

英検1級合格を目指すと却ってダメになるというキャッチーな題名ですが、英語を運用する中で出来るようにすべき項目の優先度と方法論は上記と相通ずるところがあると思います。